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真のブシドリストたる私を差し置いて、いたいけな少女と二つの布団一つの枕で眠るような男が、武士道について語ろうなどとは不届き千万。
真に嘆かわしいことである。 (プッカァー
イエメンでは私と言えば武士道・武士道と言えばガラヤン氏(43才雑貨店経営)と言われていたことをよもや知らないわけではあるまいし、その類のことで知りたいことがあるなら素直に聞けばいい。
そうは思わんかね、親愛なるわが助手ワット・ソーン君!(プッカァー
「ハイ、マッタクデス」
頭にfairyを飼っている人間の考えることはわからないな!(プッカァー
「ハイ、マッタクデス」
まぁ、求められてもいない話を私が訥々と語ったところで喜ばれもしないだろう。
というわけで話題変わって今回の私たちの探索についてだが……
右足から入り、草原にて小休止を取った我々。
DJはノリノリで踊っており、
ニートは携帯ゲーム機に向かって罵声を浴びせている。
我々には早速選択が迫られていた。
南方の森林地帯を直進するのか。視界に入る魔法陣を目指すのか。南西の砂漠を目指すのか。セガは倒れたままなのか。
なんとも悩ましい問題だ。この問題の前では、生産行動許可の依頼を忘れていたせいで私が料理に失敗したとかしないとか、そんな瑣末な事象に捕らわれるのが馬鹿らしくなる。
それよりも気になるのは、
ニート氏の初期装備の付加が 加速0 加速0 なことか。
どれだけ早くなりたいのか。
君には体力とか活力は無いのか。そうか 無いか。 悪かった。
とこんな感じだ。(プッカァー
次回はとりあえず犬と草をけちょんけちょんにする予定でいる。
「サスガデス、ミスター!」
ああ、そういえば私が愛用していた金の懐中時計が最近見当たらないのだ。
ワット・ソーン君、どこかで見なかったかね?
「………………」
ワット・ソーン君? こう、純金製でね。裏に刻印が
「………………シラナイデース」
そうか。目を逸らしたまま答える君が少し気になるが、そうか。ありがとう
もう少し探してみることにするよ。
「………………オモッタヨリ ヤスカッタワァ」
ッ!?
DJ男爵はお気に入りの椅子に足を組んで腰掛け、何かに感心しきった表情で本を読んでいた。
タイトルには、『死ぬことと見つけたり』、とある。
ファンキーの度合いが過ぎるアフロ頭が、至極真面目な顔をして読書に励んでいる姿というのは、それだけで酷く奇異な印象を与えるものだが、果たしてそれを常時ハイテンションな彼女が見逃す筈もなかった。
「あっらー、ぬしさんが読書とは珍しいじゃんねー。何それ春画?」
「し、失敬な!お嬢さん、我輩を誰だと思っているのかね」
「ええと、スケベ大王」
「誰がスケベ大王か!我が名はDJ男爵だ!!勤勉なる我輩は今回より同盟を組んだ他の紳士たちについて少しでも理解を深めるべく、彼らの名前に関係ありそうな資料を取り寄せ、精読している所なのだよ」
ウカ、なんというかとんでもなく長い髪の毛が全身に巻きついているとしか形容しようのない少女、がDJの後ろから覗き込んでみたところでは、確かにそれはスケベ本や漫画や、或いは漢字の使われていない絵本などではなく、れっきとした小説のようであった訳だが。
「ふーん、まあ珍しいこともあるじゃんねー。これは今期ももうお終いかも分からんじゃんね」
「早っ!というかどんだけだと思われているのだ、我輩は・・・」
「ほんで、それはどっちさんについての本じゃんね?」
「うむ、これはどうやらブシドーについての本のようだな・・・我が旧友であるところの某仮面の男は、ことのほかブシドーが好きなようでな。我輩がブシドーについて知りたいと言ったら、山のような本を貸して寄越した」
「へーえ。でもあん人の生き方には、あんまし反映されてなかったみたいじゃんね」
「そ、それはまあ、確かにな。ちなみにニートについての文献も要求したところ、彼は『しししし、新聞でも読めばいいのではないかなっ!』という暖かいアドバイスとともに何故かそそくさと去っていってしまったな」
「あの人も職業不詳だけんねー…もしかすると痛い所だったんかもしれんね」
男爵とウカは、暫しあの変態について思いを馳せた。
が・・・
「あ、あんまりあん人の存在を示唆すると、またぞろゲスト出演からの常駐を狙ってきそうだから、とりあえず存在自体を記憶から抹消した方が良さそうじゃんね」
「そ、そうだな、今期は我らの舞台なのだからな・・・何を言っているのか分からない人がほとんどだと思うし」
「で、話を元に戻してと。ブシドーについては何か分かったんかね?」
「うむ・・・奴はなかなかに恐ろしげな存在やもしれん。ここを見てくれ」
男爵は本に何箇所かはさんであるメモックの中から一つを選び、ページを開いた。
「まあこの本はブシドーについて実に多くの示唆に満ちているものなのだが、中でも今回我輩が注目したのはここだ」
次回DJ男爵武士道についてかく語りき、に続く未定